SEOの多角化

SEOの中核が内部対策と外部対策にあることは間違いありませんが、それだけでは他社のSEOと張り合うことが出来ません。例えばネットだけでなく別の媒体を使って知名度を高めるのも有効です。ユーザーは一日中ネットの世界にいるわけではありませんから、外部で見聞きしたワードが心に留まり、それをグーグルに入力して検索することは十分あり得ます。特に効果的なのは地域で積極的に顔を出したり、業界内で目立つ行動を取ったりすることでしょう。直接会社名で検索してくれる可能性もあります。因みに指名検索数は簡単に調査できます。グーグルキーワードプランナ―を使えば、会社名の月間検索数が出力されるのです。調査結果から自社の知名度を知ることが出来ます。こうしたSEOが必要になった背景にはグーグルの評価基準、評価方法の変化があります。以前なら自社サイトと検索ワードとの関連付け、サイト間のリンク付けだけでランキングされたのですが、最近は信用できるサイトで言及されることが第一条件になっているのです。従ってキーワードに拘り過ぎず、言及されるレベルのコンテンツを作成することが求められます。グーグルに評価されるための施策としては、他に検索クエリ別の対策があります。検索クエリとは、検索に用いる文字列のことで、ナビゲーショナルクエリ、トランザクショナルクエリ、インフォメーショナルクエリが知られています。この内、前述した指名検索に当たるのはナビゲーショナルクエリです。つまり自社の名前や商品名を知っているユーザーは、ナビゲーショナルクエリで検索し、サイトにアクセスする可能性が高いのです。このナビゲーショナルクエリはグーグルに重視されるため、指名検索の数を増やせば必然的にランキングされる可能性が高まるわけです。競合他社のサイトをご覧になって下さい。中小企業でも有名なところは概ね上位にランキングされているはずです。