キーワード選び

キーワード選びで注意したいのが、何が何でも特定のキーワードで検索結果上位に なる、ということが重要ではないということだ。 パンを売るECサイトが、カメラというキーワードの検索結果で上位になったとしても、まずパンは売れないだろう。むしろカメラが欲しくて検索し てきた人の反感を買うことになりかねず、悪い口コミ情報が流れてしまう要因を作ることにもなる。 つまり、検索してきた人がキーワードに求めている要素と、結果に表示される内容 とがマッチしていなければ、最終的な成果が得られないどころか反感を買う要因にも なってしまうということだ。アクセスが増えてもそこから得るものがなければ、それ はサーバーの負荷要因にしかならないのである。それゆえ、そのキーワードが検索してくる人のニーズとマッチしているかどうか、 対策する前によく考える必要がある。 だが実はここにもう一つ、落とし穴がある。それは、キーワードに求められている と思っていた要素と、ユーザーが実際に求めている要素とは大きく異なる可能性があ るということだ。 例えば、魚介類の通販をしている事業者が サザエ というワードでSEOを施し、 上位表示されるようになったとする。だがアクセスは増えたものの、売り上げにつな がらない。その理由を調べたら、サザエ に対して貝ではなく、アニメの「サザエ さん」が求められていたといった具合である。自分達の考えと検索してくる人の 考えが必ずしも一致している訳ではないので、このズレをいかに修正し、適切なワー ドを求めるかが、 SEOにとって重要となってくるのだ。 そのキーワードに何が求められているかを知るのに手っ取り早いのが、思いついた キーワードで検索してみることだ。検索結果でどのようなウェプ・サイトが上位に表 示されているかを見れば、キーワードに求められる傾向を知ることができよう。