検索エンジン

まだ英語版しか提供されていなかった時代から国内でも愛用者が非常に多かっ たこと、さらに2000年に日本市場へ 本格参入した後、多くのポータルサイト が一斉にグーグルの検索エンジンを採用したことからも、その人気の高さをうか がうことができるだろう。 こうしてグーグルは日本だけでなく、 世界中でインターネットに欠かせない存在として影響を及ぼす検索サービスと なったのだが、それを見逃さなかったの が、ディレクトリ型検索サービスの代表的存在であったヤフーである。 ヤフーも当初はグーグルのロボット検 索エンジンを使用していたが、グーグルがインターネット上での勢力を大幅に増してきたことから方針を転換。検索エンジンをべースとし、独自のロボット型エンジンを採用した検索サービスを 提供するようになった。 一方、 PC向けOSやオフィス・ソフトで一大勢力を握りながら、インターネット ビジネスではグーグルやヤフーに出遅れたマイクロソフトも、企業向け検索エンジンとして定評のあるノルウェーのFAST社を買収するなどして検索エンジンにも力を注いできた。 そして 2009年には、従来の検索サービスを一新し、新たに再出発。これが好評を呼ぶなどして、徐々にその地位を高めつつある。 他にも、中国の「パイドウ」や韓国の「ネイパ 」な ど、自国で力を付けた検索サービスが海外展開を進め、日本へ進出してきている。国内ではグーグルとヤフー・ジャパンの2強体制で落ち着いたように見える検索サービ スだが、その競争は現在でも続いているのだ。